番外篇SK8 in お隣りスケート場?(2015.12.12)

「こんばんわ」
「よ〜!マル公さん。いらっしゃい」
「買い物の後、やりませんか?」
「スケートかい?いいね!でも、11時半までになるけど」
「充分です、それで。アッ!お迎えですか?」
「そうなんだよ。忘年会だってさ」
「そんな時期ですから。じゃ、先に準備してま〜す」
「はい、ありがとうございます」

「相変わらず上手いね」
「イエイエ、そんなことは無いです。が、調子いいです」
「だよね!軽いよ、力みが無くて」
「そう言う社長も、良いじゃないですか。とくにレール」
「あざぁす。ちょっと間が空いたのが、いいのかも?」
「ええ、イメトレいっぱいしてきましたから。頭の中では完璧です」
「ただの『アタマデッカチ』に、ならないよう気をつけないとなぁ」
「はい」
「しかし、イメージは大事だもんね」
「はい。それが総て!と、いうくらい」
「想像できないものは、できない。って、訳ね。おっと、時間だ。
 スマン、これで最後にしてくれ」
「丁度好いですよ、けっこう足にキてますから」
「だよね、意外にガンバんちゃった。最後はレールに」

シュー、パチン、ガラガラガラ〜

「いててて〜」
「社長!大丈夫?!」
「ててて、ていうか、カッチョワル」

「あっ!あぁあ。鼻血出てますよ。ひどいな」
「いや、鼻血じゃない。鼻の下が擦れたのと、唇が切れた」
「鼻、折れてません?」
グニュグニュ、くねくね
「折れて無〜い!」
「いやいや、『切れて無〜い』ですから、それは。冗談言えるくらいなら、大丈夫ですね?」
「あしただよ、問題は。スゲェ腫れるから」
「あはははは。ですね。これから、娘さんのお迎えでしょ?びっくりしますよ!?」
「うんにゃ!大笑いする」
「社長んちらしいですよ。『見慣れてる』って、感じですね。でも、なんで?」
「前に体が突っ込んで、レールに引っかかった」
「あぁ、ありがちな。上に飛ばないで」
「そう、オレは特に多い」
「終了でいいですよね?まさか、もう一回!とか、言いませんよね?」
「ダメ?」
「ええ、終わりです。また来週で」
「うううううう」

編集後記
「おかえり」
「ただいま…って、ナニしたの?!」
[スケート」
「で、こけた?」
「はい」
「あっはっはっはっは〜」
「やっぱり、笑われた」
「笑うよぅ、またやってるぅ…って」

「で、翌日。予想どうり」

「こんばんわ。あれ?ずいぶん良くなりましたね、わかんないですよ」
「よう〜、マル公さん。あれから2週間経ったからね」
「早くないですか?治るの?」
「だろ〜『獣(ケモノ)』並みの回復力!って、誉められた」
「いえいえ、誉めてはいないかと。じゃやりますか?SK8?」
「はい。今夜も元気よくな!」

「無事終ってよかったですね、社長?」
「はい、なんとか」
「レールでヤラレタ感は、全然なかったし」
「そう?じゃ、ヨカッタ」
「お客さんに言われませんでした?」
「マスクしてたから『風邪ですか?』って、言われた」
「で、はずしたら爆笑か?ひくか?」
「爆笑でした。珈琲屋さんの姉ちゃんにも」
「どこの?」
「イオンのマッハ茶屋だよ。映画見に行って寄った訳さ」
「ッて事は、一週間後?」
「そう」
『かぜ?』
「いやいや、こんな顔、で、マスクハズしたら」
『ケンカ?じゃないな、そのキズは』
「スケートだよ、って言ったわけさ」
『スケート?バカだねぇ〜!あはははは〜。店長、見て見て!バカの勲章』
「あッはっはっはっは!マッハ姉さんですか?」
「大ウケ」
「良かったじゃないですか、盛り上がって」
「まぁね」
「じゃ、また来年きますから、よいお年を」
「マル公さんもね」


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